トップ > タルクとは
タルク(和名:滑石)は層状鉱物で、石の状態で採掘されます。
原石は白色、ピンク色、薄緑色、灰色などの色があり、粉砕することで白色、及び灰色をした粉体になります。
化学名は「含水珪酸マグネシウム(Mg3Si4O10(OH)2)」です。
物理的性質は、真比重2.7、モース硬度1と無機鉱物中で最も軟らかく、耐熱性に優れ、化学的にも安定しています。
世界各地で産出されますが、純度が高く、工業的に利用価値が高い原石の産地は、中国、インド、パキスタンなどがあります。
タルクの主な用途
- プラスチック
- 充填材(剛性、耐熱性、寸法安定性の向上)、結晶核剤
- 製紙
- 填料、ピッチコントロール剤、塗工剤
- 塗料
- 体質顔料(粘度・光沢の調整)、粉体塗料
- 電子部品
- 積層板、成形品、レジストインキ、接着剤
- セラミックス
- 陶磁器の釉薬、ハニカムセラミックス原料
- ゴム
- 充填材(耐熱性、補強性等の向上)、離型剤
- 化粧品
- ファンデーション、ボディーパウダー、アイシャドウ、口紅
- 医薬品
- 錠剤の賦形剤、滑沢剤
- 食品
- ガムベース、製造助剤(くっつき防止)
- 農業
- 肥料の固結防止剤、農薬のキャリアー